コカ・コーラのロゴの変遷
1886年
▲出典:大衆猫城のブログ
コカ・コーラの発売当初に利用されたロゴです。最初のころは、1日に平均しておよそ9杯分しか売れていませんでした。
この年に初めて新聞『アトランタ・ジャーナル』誌にコカ・コーラが掲載され、注目を集めるようになります。
1887年
1887年~1890年代に利用されたロゴです。フランク・M・ロビンソンの考案で、当時流行していたスペンサリアンフォントを用いて制作されました。
この期間に、エイサ・ G・キャンドラーが『コカ・コーラ』事業の権利を約2,300ドルで買収し、コカ・コーラ社を設立。初代社長となりました。
1890年
▲出典:My Encyclopedia
1890年~1891年の1年間のみ利用されたロゴです。前のロゴより見慣れない形になりましたが、当時はより複雑なデザインにすることを意図して制作されました。渦巻と、「C」にぶらさがるチェリーのようなデザインが特徴です。
1893年
1893年~1901年に利用されたロゴです。ふたたび、スペンサリアンフォントを活かした、現在のものに近いデザインが採用されました。
1903年
1903年~1941年に利用されたロゴです。このロゴは「C」の末端が「a」にくっつくほどにうねっているのが特徴です。1893年にコカ・コーラが商標登録されたことから、「C」の下部に重ねるように「Trademark Ragistered」の文字をつけるようになりました。
なお1903年に禁酒運動が盛んになり、コカ・コーラからアルコール成分をなくしたことで、薬用酒から清涼飲料水になりました。また、1915年にコカ・コーラの象徴、「コンツアーボトル」が開発されます。
この時代から、現在のようなコカ・コーラの飲料スタイルが確立されていきました。
1941年
1941~1960年代に利用されたロゴです。この時代から、「C」の文字下に「Trademark Ragistered」をつけるようになりました。
コカ・コーラが「コーク」と呼ばれ始めたことで、1941年に初めて「コーク」として広告が打ち出されました。1945年にその名称でも商標登録がされています。
1950年
こちらは1950年代に利用されたロゴマークです。コカコーラの特徴であるコンツアーボトル(コカ・コーラ専用のくびれた形状のボトル)が描かれています。また、赤い円でボトルとロゴを囲むことで、見た人に一目でお店にコーラがあることを認識させました。
1960年
こちらは1960年代に登場したロゴです。魚の尾びれを連想させる「Fishtail」と呼ばれる有名な枠組みが描かれるようになりました。
1969年
1969年~1985年に使われたロゴです。この時代から「ダイナミックリボン」とよばれるロゴ下の白い波線が描かれるようになりました。ダイナミックリボンは、コンツアーボトルを互いちがいに組み合わせることでできるスペースの形を表しています。
なお1971年には、初めてTVコマーシャルが流されました。1983年にダイエットコークが発売されると、その後35年間「ゼロカロリーソーダ」部門の売り上げで1位を記録し続けました。
1985年
1985年~1987年に利用されたロゴです。いきなりシンプルなデザインになった理由は、ライバルであるペプシコーラが人気となり、コカ・コーラが新しい施策を打ち出す必要があったからです。そこでコカコーラは「ニュー・コーク」として新しい味のコーラを販売し、ロゴも含めブランドごと一新を遂げました。
1987年
1987年に登場したロゴです。先述の「ニュー・コーク」は消費者の猛抗議に遭い、昔ながらの「クラシック」な味に変更を余儀なくされました。ロゴも従来のスタイルに戻り、「Classic」の文字を下部に加えて、「o」を中心にダイナミックリボンが描かれているのが特徴です。
こちらも1987年に登場したロゴですが、ダイナミックリボンの下部にグレーのラインを引くことで立体感を演出しています。なお、このロゴは現在も一部の地域で使われています。
1993年
1993年~2002年に利用されたロゴです。1950年代のデザインをほぼ再利用し、「Always Coca Cola」をテーマに制作されました。
2002年
2002年~2007年に使用されたロゴです。立体的なデザインの流行に合わせて黄色のラインが足され、ダイナミックリボンもリアルで立体的になりました。このリボンのデザインは国によってさまざまな種類が作成されています。また水滴のデザインを加え、冷えた美味しいコーラを表現しているのも特徴です。
2007年
2007年〜現代に至るまで利用されているロゴです。シンプルな昔ながらの書体で描かれる一方、ダイナミックリボンをよりうねらせた、挑戦的なデザインに仕上がっています。